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鼻息男って?
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港の桟橋(に座って) マッチョな雰囲気の歌詞を雄叫び、 スプリンターのように躍動していたあのオーティス氏が、 この歌を唄う。 静かな、朝の歌。 これも朝の歌だ。 朝には、出発や旅立ちが似合う。 静かに、落ち着いた雰囲気で、変わらないと歌っている。(*) でも、なにかをあきらめたような、厭世的な歌にはまったく聴こえない。 変わらないと歌っているけれど、決して消極的な歌ではないからではないだろうか。 変わらないことに積極的になれた歌なんじゃないだろうか。 そうだとすると、やっぱり、出発の歌。 旅立ちの歌ということになる。 世間という得体の知れないものに自分を合わせてゆく過程がある。 親という「他人」を入り口として、その先にひろがる世界がある。 世の中には一定の枠組みがあって、 それに合わせることができるようにならないと大人とは言われない。 この枠組みをはみだす自我は「勝手」とか「わがまま」と評価される。 勝手とかわがままとされた部分こそが、そのまま自分の個性なのだと、 思春期には考えがちだろうと思う。洋の東西を問わず。 でも、本当の意味で個性と呼べるものはなにかと考えてみると、 その勝手とかわがままと言われた部分をなくさず、忘れず、むしろ、 その部分を世間が積極的に評価するように逆転させてしまうことだ、 とは言えないだろうか。 その人なりのものの見方と、それに基づいた発言とか行動とかで。 変えられる部分はぜんぶ変えた。 合わせるべきところはぜんぶ合わせた。 残る部分を自分が消極的に評価するのはよくない。 それを世間に納得させればいいことだ。 それが自分の個性だ。 オーティス氏は、この歌から変わった。 変わらないまま、変わった。 変わらないのだから、 あきらめられるし、 粘ることもできる。 ノンシャランになれるかと思えば、 腰を据えてこだわることもできる。 自在じゃないか。 人は変わらないまま、変われる。(つづく)[ー、] [Otis Redding][(Sittin' On) The Dock Of The Bay] [オーティス・レディング][ドック・オブ・ザ・ベイ] * 「連作・変わらないもの (I remain the same)」というのを始めてみました。その①なんですが、その⓪という感じで、導入として"The Dock Of The Bay"を取り上げます。 * "On"というコトバで、ジーンズで地べたに直に座ってる感じを妄想する鼻息男です。埠頭で夜を明かして目覚めた次の朝、ってな雰囲気でしょうか。 * 変わった直後にこの世を去ったオーティス氏です。いつまで経っても、残念です。 【清志郎さんの目次】
by gyou-ten
| 2006-06-19 23:59
| 忌野清志郎
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