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鼻息男って?
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ヒトになつかない猫は可愛がられない。
えさをもらってもなつかない猫は嫌われる。 しかし、それは人間の都合である。 本当に猫が好きなら、 猫であることをやめて人間様の言うことをきけとは言わないはずじゃないか。 むしろたずねたい。 人間よ、あなたがたはどうしてちゃんと猫になることができないのか。 レッド・ニャンニャン レッド・ニャンニャンは今日も爪をといでる レッド・ニャンニャンはダンボール箱の奥で ねってる、立ててる プランプランプランを立ててる 毎日さ 毎日さ レッド・ニャンニャン レッド・ニャンニャンが出かけていくよ レッド・カッターでダンボール箱に穴を開けて 待ってる、立ってる プランプランプランしながら いつでも いつでも 人間さまはいつでもオイラを まるでペットみたいに扱うけれど 冗談じゃない おあいにくさま 夕暮れの空を風切って進むよ 自分の力で この小さな力で レッド・ニャンニャンのおひげがピンと立ってる カーマイン・レーキにブラックを混ぜてる ねってる、こねてる、ねらってる、おっ立ててる プランプランプランを立ててる いつでも いつでも ねってる、ぶっ立ててる、うろついてる、おっ立ってる プランプランプランしながら 毎日さ 毎日さ 毎日さ レッド・ニャンニャン 紅猫の描写が続く。 猫は何をしているか、ならべて書いてみる。 ・ダンボール箱の奥にいる ・爪を研ぐ ・計画を練る(立てる) ・出かける ・あなを開ける ・ぶらぶらする ・待つ(立つ) ① レッド・カッター 紅猫はダンボール箱に入れられている。 閉じ込められている雰囲気が漂う。 紅猫は、ダンボール箱にあなを開けて、 つまり「正面玄関から堂々と」ではなく、 思いも寄らないところからいつのまにか出て行ってしまう。 いま「出て行ってしまう」と書いたが、 これはのこされた者からみた言い方である。 しかし、本人は「出かけていく」と思っている。 まるであたりまえのこと、自分の権利であると思っているかのように脱出する。 自分で計画を立てて、自分で爪を研いで、自分であなを開けて。 プランプランしているように見えても、心の中はいそがしい。 紅猫は一ヶ所にとどまらない。 紅猫は閉じ込められてしまうようでいて、自力で逃げ出すのだ。 (つづく) 【忌野清志郎さんの歌・目次】 #
by gyou-ten
| 2005-04-26 10:53
| 忌野清志郎
"You've got a friend"のカバーは多い。
すぐに思いつくのはDonny Hathawayのライヴ盤である。 Roberta Flackと一緒に歌ったやつも悪くはないが、 鼻息男は彼が独りでやった方を聴くことが多い。 この曲は、詞のせいなのか甘みのつよいカバーになりがちなあたりが気になり、 なるべくあっさりがいいんでないの、という気分なのである。 いつぞやに発売されたCarole King自身のカーネギーホールライブ盤もあっさりしていた。 もしかすると、歌唱力に自信のある人ほど、 ねっとりと歌ってしまう傾向があるのかもしれない。 うたいあげると甘ったるくなってしまう。 Donnyさんは唄にまったく自信を持っていなかったという証言が、 彼のアルバムのどれかの解説に出ていたことを思い出す。 Caroleさんつながりで言うと、 "(You make me feel like) a natural woman" にもカバーは多い。 ただ、やはりまずはAretha Franklinのカバーが強烈だろう。 Caroleさんのが「独白」であるとすると、 Arethaさんのは「ちょっと聞いて! おもいっきり…」といった感じである。 いやいや、鼻息男はArethaさんのも好きだ。 もちろんながら、それぞれの情感なので。 ただ、バックコーラスが入っている分、彼女たちが 「そうよね、そうよね」 と相槌をうっているようにも聴こえてきて、 ますます「おもいっきり"N"電話」がホウフツしてしまうのである(もういいって)。 もうひとつCAROLEさんつながりで言うと、 カーペンターズがカバーした"It's gonna take some time"がある。 鼻息男にとってのカーペンターズは、 何を唄ってもカーペンターズにしか聴こえない というところが肝腎である。 「どんな曲からもアクを抜いてしまう」才能が強烈だと思う。 もともとアクの少ない曲を択んでいるのかどうか、 カーペンターズを聞き込んでいないので判断ができないが、 まるで「漂白剤」をつかったようにどの曲もさわやかになってしまうのである。 兄の才能に加え、妹は、うたごえに込められた「満ち足りた感」がものすごいと思う。 決して朗々と謳いあげることはない。 そこから「ここに幸あり」の感触が伝わってくるのである。 兄によって漂白された曲に、満ち足りた妹の唄がのったらどうなるか。 まるで洗剤のCMのような「さわやかさ」が匂い立つわけである。 ちょっと人工的な感じ。 鼻息男には、スタジオの二人の、「今、このときがすべて」というたかぶりが感じられてしまう。 それは歌う内容に必ずしも左右されない、「二人で作り上げた音楽世界の充足感」である。 カレン・カーペンターが世を去って、リチャードが引退(ほとんど?)してしまったあたり、 どれほどの充足感が当時の二人を包んでいたかを想像することができるように思う。 やはりというか、強引だが、Caroleさん、Arethaさん、Donnyくん、Carpenter兄妹、それぞれの情感である。 …それにしても、どこかしら兄と妹のそれには「他人が踏み込めない感じ」が漂う(しつこいって)。 "Desperado"、好きなんですけどね。[ー、] #
by gyou-ten
| 2005-04-25 11:52
| 華粋手帖
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