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鼻息男って?
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居直りは、いったん窮地に追い込まれたからこそ、するものである。
しかし、自棄(ヤケ)との区別がむづかしいのもまた、居直りである。 そうみてくると、「窮鼠猫を喰む」ためにも才能が要るというわけである。 イキなリズム イキなリズムで踊っていても 流行の服で着飾っていても 僕はなんだか落ち着かないよ 君の笑顔が泣いてるみたい 僕にどんなに才能があっても ガールフレンドがわんさか来ても 僕はもう要らない 落ち着かないよ 君の笑顔が最高なのさ 今夜はベイベ~ しのんでおいでよ もっともっとベイベ~ 甘えておくれよ 子供のように裸ならいいのさ ベイベ~(baby!) ベイベ~(baby!) もっともっとベイベ~ イキなリズムが時代遅れでも 流行の服がチンケになっても 僕の心は変わらないよ 君の笑顔が最高なのさ (間奏) 今夜はベイベ~ しのんでおいでよ もっともっとベイベ~ 甘えておくれよ 子供のように裸ならいいのさ ベイベ~(baby!) ベイベ~(baby!) もっともっとベイベ~ もっともっともっともっと Baby, now! バラララッ おどろよベイベ~ バラララッバッバラ~ラ~ このイキなリズムで バラララッ おなじみのビートで バラララッバッバラ~ラ~ このイキなリズムで (後奏) 自棄 「なんだか落ち着かない」「僕」。 「君の笑顔が泣いてるみたい」に思える主人公。 なぜ落ち着かないのか、なぜ戸惑っているのか。 その原因は明示されない。 ハッキリ歌われているのはひたすら「居心地の悪さ」だ。 オーティス・レディングの"I can't turn you loose"を思わせる 「このイキなリズム」に効き目がない。 新しいことはもう要らないと主人公は言う。 新しいガールフレンドさえ要らないらしい。 主人公の居心地が悪い時には、君の笑顔は泣いてるように見える。 主人公が感じている居心地の悪さと、「君の笑顔」は連動している。 すくなくとも主人公自身にはそのように見えている。 「君の笑顔が最高」だから、 君に笑ってもらいさえすれば他には何も要らない。 時代とのズレがあろうが、 流行り廃りなどはもう関係がないという。 君が笑顔になること、それが主人公のすべきことで、 それ以外は関係ないというのだ。 なんだか自棄をおこしたように聴こえる。 君を信じる男 では、「君」はどんな時に笑顔を見せるのだろう。 それもハッキリとは歌われていない。 笑うか笑わないかもわからない、 そういう君を信じると歌っているのだろうか。 主人公には「流行」や「時代」に振り回されているふしがあった。 確かに、主人公が無理に時代に合わせていたために感じていた 居心地の悪さは、君の笑顔が曇っている原因とも読める。 君の笑顔は、主人公が流行に流されない本物でありつづけてこそ 輝きをとりもどし、彼に再び光を投げかけてくれる。 そんな読み方もできそうだ。 しかし、「ある音楽スタイルが君を笑顔にさせる」というのは、どうだろう。 いかにもつまらない。 いかに本物であろうが、"古臭い"リズムが誰かのお気に入りだからやる、 というのではいただけない。 そうではなく、主人公が自分の迷いを吹っ切った時に 「君」は笑顔を見せるという予感が歌われているのではないか。 時代が変わっても決して変わらない音楽があるということではかならずしもなくて、 時代が変わっても決して変わらない自分がいるということなのかもしれない。 そう聴いたとしたら、どうなるだろう。(つづく) [忌野清志郎][イキなリズム][Rainbow Cafe] 【忌野清志郎さんの歌・目次】
by gyou-ten
| 2005-06-21 12:00
| 忌野清志郎
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