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鼻息男って?
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彼は、なにより大切な女性のもとへたどりつく。 エンジン・トラブル・ブギ オイルをだらだら垂らしながら、オレはアクセルを踏み込むのさ オレの排気ガスでも食らえ オレの排気ガスでも食らえ さあ、ブッちぎろうぜ すぐにブッちぎろうぜ オレは女のとこへ行くぜ やがてガソリンに火がまわる オレのピストンは滑らか オレのピストンは滑らか さあ、ブッちぎろうぜ | さあ、ブッちぎろうぜ すぐにブッちぎろうぜ | 今夜、ブッちぎろうぜ 月明かりが道づれ 遠ざかる街はアバズレ 夜明け前にはたどりつく ベイベ~、ガレージの扉、どうぞ、オレに開けておいてくれ Go! Go! Go! Go! Go! ... (間奏) カラぶかしはもうごめんだ オレのブレーキは利かない オレのエンジンはトラブル オレのエンジンはトラブル さあ、ブッちぎろうぜ | さあ、ブッちぎろうぜ すぐにブッちぎろうぜ | 今夜、ブッちぎろうぜ 月明かりが道づれ 遠ざかる街はアバズレ 夜明け前にはたどりつく ベイベ~、ガレージの扉、どうぞ、オレに開けておいてくれ Go! Go! Go! Go! Go! ... Go!! さあ、ブッちぎろうぜ | さあ、ブッちぎろうぜ すぐにブッちぎろうぜ | 今夜、ブッちぎろうぜ (後奏) 脱出 夜を徹して彼女のところへ行くのだという。 月の出た晩である。 今夜も男の妄想はたくましい。 あばずれの街を後にするのだという。 排気ガスを吹きつけてやるのだという。 もう一刻も早く、今いる場所を離れたいらしい。 酷い目にあわされた街を離れたいのだろう。 もちろん彼女は主人公をひどいめにあわせたりしない。 大違いだ。 だからあの娘のところへたどりつく。 さぁ、ブッちぎろうぜ。 雨あがりの、月の輝く夜だ。 「空ぶかしはもうごめんだ」と彼は言う。 アクセルを踏んづけても前に進めなかった。 「オレのブレーキは利かない」と彼は言う。 いったん前に進んだらもう停まらないぞ。 機嫌よく しかし、エンジンは猛烈に不調だ。 オイル漏れのままアクセルを踏みこんでいる。 とにかくここを出たいという思いだけでいる。 走れるのか。 とにかく走る。 いや、走りたい。 この街に対する不満と、だからこその出発が歌われる。 きっとすばらしい笑顔で出迎えてくれる、 女神のような女性のもとへ急いでいるのだろう。 車庫の扉を開けておいてくれるか心配だけど。 距離を稼ぐイメージはちっとも現れない。 クルマの性能以上で走り続けているのだろう。 雨が降っていないだけで御の字である。 そして男はクルマを一度も罵らない。 どんなトラブルに見舞われても、 ポンコツなクルマでも、 前に進んでゆく。 威勢よく。 機嫌よく。 ブレーキが利かないなんて、ちょうどいい。 クルマの性能なんか、関係ない。 あの娘が待っていてくれてるか知らないけれど、 ホントにたどりつけるのかわからないけれど、 行きたい時には行く。 出かけてしまう。 調子が悪いと文句を言う代わりに、 そのガタのきたクルマで飛ばせ。 【わきみち】「空ぶかし」と「オレのブレーキ」の部分など、いつまでもエンジンのかからない車に乗った主人公が、あばずれの街に残る友達に運転席の窓から捨て台詞を残しているように聴いてみても面白い。 たどりつくまでにはいろいろあるが、 ひとつだけたしかなことは、 はじめなければなにもはじまらない。 走らなければ、たどりつかない。 機嫌よく、威勢よく、ありたい。 むしろ、ポンコツだからこそ。 たどりつくまで。[ー、] [忌野清志郎][Little Screaming Review][リトル・スクリーミング・レビュー] [エンジン・トラブル・ブギ][Rainbow Cafe] 【忌野清志郎さんのもろもろ】
by gyou-ten
| 2005-11-07 08:02
| 忌野清志郎
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